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  • 執筆者の写真京都カラスマ大学

【授業レポート】アートなコラージュを気軽に楽しもう

更新日:2月28日


※2024年1月26日(金)に開催された京都カラスマ大学授業「アートなコラージュを気軽に楽しもう」ボランティアスタッフによる授業レポートです。


 

アートディレクター兼グラフィックデザイナーの吉本義巳さんの作品に触れながら、コラージュ作品づくりを体験しました。



今回の教室は、三条御幸町の「同時代ギャラリー」。吉本義巳さんの個展「cool abstract exhibition」開催中の夜のギャラリーが教室です。


参加者の中には、小学生やはじめてスマ大の授業に参加された方もいらっしゃいました。


コラージュ作品づくりの前に、まずは美術史についてお勉強です。会場を一周しながら、作家である吉本先生自らが作品を紹介してくださいました。





吉本さんのコラージュ作品は、新聞印刷の切れ端を張り付けたクルト・シュヴィッタースの影響を受け、アンディ・ウォーホルを代表とするポップアートの要素も取り入れています。ビビットな色彩に加え、印刷物とアートの融合が吉本さんの作品の魅力となっています。







私がいちばん興味を持ったのは、展示作品の中に、かつて吉本さんが師事した原田治さんにアドバイスをもらった作品も展示されていたことです。原田治さんといえば、オサムグッズや旧ミスタードーナツパッケージをはじめとした可愛らしいイラストでおなじみですが、絵画も描かれていたことを初めて知る人も多いのではないでしょうか。


その作品には、師弟の思いが一枚の絵の中に融合されていると感じました。


会場内をぐるっと回りおえたら、同時代ギャラリー地階のアンデパンダンから届いたケータリング料理と、先生が用意してくださったとっておきのお酒を楽しみながら、生徒同士での交流の時間。




生徒のみなさんからは「展示中のギャラリーの中で飲食ができるなんて、こんな経験初めてしました!」といった声も聞こえ、その新鮮さに会話がはずみました。


お酒も入って気持ちがほぐれた所で、さっそくコラージュづくりです。




思いおもいに持ちよった新聞や、雑誌、チラシ、画用紙を机の上に広げます。




先生から教わった、初心者でも上手くできるコラージュのポイントは、構図に「門構え」を意識すること。


「まずは素材を両端に配置します。そのあと、それらを上下にちょっとずらす。そこから全体のバランスを見ながらこまごまとしたものを追加していきます。最後に空けておいた真ん中に素材を加えると引きしまる作品ができあがります」







色は3色くらいが収まりが良く、補色色相環で正反対に位置する関係の色の組合せのこと)を取り入れると、グッとまとまりが生まれてくるそうです。みんな、ああでもない、こうでもないと頭を悩ませて、あっというまの1時間。


最後に、一人ひとり、完成した作品を見せ合いました。




吉本先生は、「ぜひ日々の生活の中で、コラージュを感じてもらいたい。コラージュの視点を習慣の中に取り入れてもらいたい」とお話されていました。




今回の授業では、私も生徒の皆さんと一緒にコラージュに挑戦しましたが、紙を破いて偶然できた造形や色の組み合わせ、配置のリズムに魅了されました。普段見ているものを抽象に落とし込んだらどんな物になるだろう、と、肩の力を抜いてコラージュを楽しんでいきたいと感じました。



レポート、写真:前川瞳


追伸)

このワークショップ授業に参加した12人のコラージュ作品も【cool abstract part 2】の会期中、一緒にお披露目展示されることになりました!ぜひ、足をお運びください



【cool abstract part2】
会期: 2月27日〜3月3日(3月2日は16:00よりトークイベント&レセプションパーティー)
開館時間: 12:00〜19:00(※最終日は〜17:00)
会場: 1928ビル「同時代ギャラリー 」(京都市中京区弁慶石町56 1928ビル)

【cool abstract】のコンセプトは、作家・吉本義巳の師匠であった原田治氏(OSAMU GOODSでおなじみのイラストレーター、画家)と絵画制作を楽しんだ記憶や、ともに過ごした思い出の数々を「絵を描く」という技術(コラージュ、抽象画)に変えて残す、ということ。また、京都編では若手女流歌人として活躍中の高田ほのかさんとのコラボ展示。吉本さんについて取材をされた際に詠まれた短歌と、重版になった歌集『ライナスの毛布』から、冬春をテーマに詠まれた秀歌を展示している。



 
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