7月17日(金)。いつもなら祇園祭山鉾巡行の時間。意図せずして四条通りを走る5番のバスに乗っていました。四条から河原町をぐるりと左折するタイミングで「あ、」と気づいて心の中で「エンヤラヤー、やな」とつぶやいてみたけど、ただそれだけでなんだか切ないだけの夏。お祭りのない、静かな京都の夏。
こんにちは。京都カラスマ大学学長の高橋マキです。
そろそろカラスマ大学規模の授業なら実施してもいいんじゃないかなー、どうかなー、と思い始めたところでしたが、新型コロナウィルス感染にまつわるニュースがまたじわじわとメディアを賑わすようになってしまいました。もやもやもやもや。
うちにはテレビを置いていないので、マスメディアが、ワイドショーが、何をどういう風に報道しているかはわかりませんが、毎日発表される「数字」に、多くの人が一喜一憂、いや、憂いや困惑を止められないでいることは伝わって来ます。でも「数字」だけに踊らされない、惑わされない、「軸」みたいなものを自分でしっかりと見つけることも大事。そこにたどり着く努力をするのが、ほんとうの「学び」なんだろうな、と思います。
祇園祭も、みんなが楽しみにしている鉾建て、宵山、巡行、神輿渡御などの賑わいごとは中止となりましたが、神事は粛々と行われています。元は京の町で流行る疫病退散を祈った「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」が始まりとされています。1,150年も前の時代の人たちと、2020年の今、同じような気持ちで祈る夏を過ごしているんだなあと、しみじみ。
基本的に健康体である人と持病を抱える人で差異はあれど、個人として、それぞれに感染を予防することは、そんなに難しいことではないかもしれません。でも、GoToナントカみたいな政府の号令によって社会に「一斉に」「大きな」アクションが生み出されると、次に何が起こるのか、なかなか予測しづらい状況だなあと感じています。京都は本当にいま、まちとして多くの旅行者をWelcome toできるのでしょうか。もやもやもやもや。
みなさんは、今、社会に対して、何を、どんな風に感じていますか?
思う存分、もやもやしよう
カラスマ大学事務局に、大学1回生くんがハジメマシテと訪ねてきてくれました。
「なぜか昔から京都が大好きで」という彼。先日、カラスマ大学のことを初めて耳にしてすぐにメールで問い合わせをくれたそうです。「いつから参加できますか?」というので、授業がねえ、、、しばらくできないんだよね、ごめんよ、と言いながら、一緒にお茶をすするしかなく。
(本物の)大学でも、まだオンライン授業が続いているようです。彼だけでなく、いろんな夢や希望を胸に「京都の大学生」になったのに、毎日オンラインの授業を受けるばかりで、「京都の大学生」らしさ「大学生」らしさを満喫できていない学生さんたちが、たくさんいるんだろうなあ。オンライン上で友達はできたかもしれないけど、会えないだろうし、サークルにも入れないだろうし、バイトもないだろうし。ああ、こんな時こそ、放課後食堂ができればいいのに。こんな時こその、カラスマ大学のはずなのに。もやもやもやもや。
自粛生活の中でも考えることはたくさんあったけど、一見「ふつう」に戻ったような生活の中で、じわじわと滲みる不安の中で頭を悩ますことも増えてきたような気がします。できそうで、できないもどかしさ。これまでの常識が通用しない、もどかしさ。ついうっかり、いろんなことにもやもやしてしまうけれど、仕方ない。正解は、きっと誰にもわからないんです。だから今は、存分に、もやもやすればいいと思うのです。
そして時々、このもやもやを強制リセットしてからっぽになるためのラジオ体操、オススメです。一緒にからっぽの時間を過ごしましょう。少しずつ参加者が増えてきて、いい感じの朝活です。
京都カラスマ大学からのお願い
無償のボランティアには限界があります。どうかみなさんで少しずつ、京都カラスマ大学の活動を支援してください。寄付の方法は3つです。
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◆振り込み:特定非営利活動法人 京都カラスマ大学
【京都銀行】下鳥羽支店 普通口座3141273
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