「下京暮らしを楽しむ、日常コンテンツを集めよう!」の授業レポートです
コロナ禍が世界を襲った2020年。新しい生活様式から日々の暮らしを見直した私たち。後期1回目の授業は、「下京暮らしの手帖-good neighbors note-」と題した、いま・むかしが多層的に積み重なる下京区で暮らすこと、働くこと、をちょっと豊かにする手帖作りのキックオフのアイデア出し授業でした。場所は事務所のご近所さんの明覺寺さん。京都の街の真ん中の縁を紡ぐお寺に集って下さったのは、年代は10代から50代まで、肩書は、勤め人は勿論のこと、学生、デザイナー、先生、料理人、区長(!!)、と秋の風景のような豊かな18名。
アイスブレイクでは「普段は何している人?」「下京区はあなたにとって○○なまち」「下京区のイメージをひとこと」「今日は街で何を見た?」の4つから、皆さんに発表頂きました。
○○なまちでは、「働く」「暮らす」「愛すべき」「賑わい」「楽しい」という京都の中心的な華のある印象を与える言葉が並びました。下京区のイメージは、「京都の玄関口」「都会」「広さは下から2番目」「和風ディズニーランド」等々。「今日は街で何を見た?」では、「観光客の人が増えてきたと思う」「新しいカフェが出来て来た」「四条通を爆走する人を見た」等々。人に着目した方が多かったです。
アイスブレイク後の構成は、下京区を見てみよう、聞いてみよう、下京暮らしを楽しむ日常コンテンツを考えようでした。
「下京区を見てみよう」
白地図に、自分が感じる下京区の範囲を描いてみる時間。真っ直ぐではない区堺、意外に東西に長い、新設されたJR梅小路西駅等、普段の虫の目から鳥瞰してみるワクワク感がありました。
「下京区を聞いてみよう」
堀川五条、京都リサーチパーク、松原通、四条烏丸、下京区東エリア(シモヒガ)、京都駅、梅小路京都西駅、七条通りの8つのエリアに関わる(住む、働く、盛り上げる)人たちが、学長の無茶振りによる各エリアプレゼン。日本で最初の中央卸売市場として開設された京都市中央卸売市場、花街として新撰組ご用達だった島原、五条通りの歴史、仏具やさん、銭湯、旧五条楽園の遊郭跡を活かしたお店等々、古きと新しきが交じり伝統を更新していく町らしさを感じました。
「下京暮らしを楽しむ日常コンテンツを考えよう」
見てみよう、聞いてみようの体験を基に、暮らし、歴史、名所、行事、ワクワク、学び、社会貢献などの切り口で、下京暮らしの手帖のコンテンツに載せたい感じたこと、考えたことをとにかく書き出す30分。書き出した後は各自プレゼンして頂きました。老舗企業、偉人、隣の人間国宝ならぬ隣の下京区宝的な人、高額な買い物(土地除く)、訳の分からないもの等々の下京区ランキング、食べられる木の実や野草、トイレ、ゴミ箱等が分かる下京区ハザードマップ、下京区のソウルフードを作ってみよう、下京区○○○○円ツアー、京都タワーがいい感じに見える場所探し、住職に訊くーお寺ってどう?-等々、都会と下町が同居する下京暮らしを想像させる私的なアイデアが並びました。
私自身、これまで下京ではなく大括りの京都、色で例えるならば「紫」が一般的な想像で、「下京区」という徒歩圏で捉える事は正直、ありませんでした。いまの暮らしを丁寧に過ごすこと、皆が協力し合って「社会」をよくしていくこと、街を想うことで、おおきに(ありがとう)がこの企画で実現出来ればいいなと思います。
レポート:白倉幸治
写真:いなっち
追伸) 下京区のことや自分が暮らす/働くまち(ご近所さん)のことで、「こんな風に楽しんでるよ」「こんなことが知りたいんだよね」ということを気軽にコメントできるLINEオープンチャットを作りました。
気になっていたけど授業には行けなかった〜という方、ぜひご参加くださいね!
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