top of page
  • juliaaaaaaaa7285

【授業レポート】「ふつうって、なんだろう?」第4回 | 学校の中のふつう

更新日:2021年8月31日

2021年5月8日(土)開催ゼミ「ふつうって、なんだろう?」第4回の授業レポートです。


 

社会人になって働き始めてから、一体何年経ったっけ?

「もう、学生時代のことなんて思い出せないよ」なんて思う今日。


私たちが、学校で過ごしていたときに「ふつう」とされていたこと。

その頃は何も疑問に思っていなかったことも、今思い返すと「どうして?」と思ったり、「ずっと変えられないものなの?」「今なら変えられるんじゃないの?」「もっと、こうだったらいいのに」と思ったり。


第4回目の「ふつうって、なんだろう?」は「学校の中のふつう」をテーマに取り上げました。


今回も様々な考えや経験を持った方たちが集まり、気になっていたことを自由に語り合う充実した時間となりました。




(ゼミ中に作成したマインドマップです。ぜひ拡大して見てみてください)



今回の参加者は、大学生、社会人、現役の教員や学生の子どもを持つ親世代の方など。


まずは「どんな校則がある?あった?」という問いかけで、「学校の校則」について話しました。


中学・高校には髪型や服装、食事についての校則があったという話や、大学には校則がない(あっても意識する機会が少ない)という話が出ました。


特に、髪型についての話が盛り上がり、「どこからがNGになるのか線引きが分からない」という質問に、編み込みをNGとする校則を作りたくても、編み込みと三つ編みの判断基準が難しいため、同時に三つ編みもNGになることがあると、中学校教員の方が答えてくれました。


また、年配の先生の中には、「オシャレな髪形にする子は、ヤンチャな子」という昔のイメージがあり、オシャレな髪形がエスカレートすると非行に走るようになると考える人もいるのだそう。ただ、若い先生の中には、髪型についても寛容な考え方を持っている人が増えていて、少しずつ校則も変わってきているというお話もしてくれました。


次に、もし校則がなくなったらどうなるのかという話になり、「自由になりすぎると、歯止めが利かなくなりそうで怖い」という意見が上がりました。


また、幼稚園、小学校、中学校、高校での校則(ルール)の違いも話題になりました。幼稚園は、子どもがのびのび遊べるように最低限のルールだけのことが多く、小学生は服装も髪型も自由ですが、中学生になると全員制服で統一されて髪型のルールも厳しくなります。それは、子どもたちのためなのか?管理者のためなのか?保護者への配慮なのか?誰のための校則なのでしょうか。私立の高校では、学校のブランド化のため、校則を厳しくする例もあるそうです。


一方で、各世代によって、校則に対する考え方や受け止め方が変わってきている面もあります。昔は、校則に反発することで自分のポジションを確保していたが、今は、周りと一緒であることで安心する子が多くなったのかなとも感じました。


また、「学校の中のふつうで困ったこと」という話題では、テストや成績による評価の話になり、「何のために定期テストがあるのか?」と疑問の声が上がりました。


教員の立場では、「定期テストの結果は評価をつける上で指標になる」「高校や大学入試の際に定期テストがあることで、受験の点数だけの評価にならなくて済む」という意見がある一方、「定期テスト以外にも、積極性などで評価できるのではないか?」「そもそも評価をするべきなのか?」という意見もありました。


僕は、テストの度に自分を点数で評価されるということが、すごく嫌でした。「学び」とは、そもそも誰かに評価される必要があるのだろうかと疑問に感じています。


さらに話題は「新型コロナウイルスによる学校の変化」にまで広がり、コロナが学校にもたらした影響や、不登校の見え方が変わってきたことが挙げられました。

「オンライン授業」が主流になり、グループワークや行事がほとんどなくなりました。現役大学生は、楽しみにしていたキャンパスライフが送れていないと言ってました。 その反面、人と関わることが苦手、大勢の中にいることが苦手な人にとっては、登校しなくても良い環境になったことが、プラスに働いたのではという意見もありました。


ゼミの終盤では、入試を行わない学校や、専門性を持った高校ができるなど、学校の中に多様性が出てきたこと。今後、「学校の中のふつう」が、どう変わっていくのか、どう変わっていってほしいのかなどを話しました。


例えば、様々なルーツを持った人たちが集まる学校があれば、当たり前のことが当たり前ではないことに気づき、社会に対する疑問が持つことで、思考する力が身につくのではないだろうか...。学びたいことを自分で選んで学べる学校ができれば、自由な「学び」の発想が生まれるのではないだろうか...。


そんな風に考えていると、学校に対して新たな希望を持つことができました。





最後に、ゼミに参加された方々の感想です。


「実際に学校で働く先生からの意見が聞けて良かった。」
「学生時代に、もっと先生との対話の時間が欲しかった。」
「学校の課題について同じような意見を持っている人がいることが知れた。」
「子どもたちが、もっと地域社会で学ぶことができたら良さそう。」
「「学校の中のふつう」をなぜ?と考えることができた。」

皆さんは、「学校の中のふつう」について、どのように感じましたか?

ゼミで話したことをまとめたマインドマップを見ながら、是非考えてみてくださいね。



次回の「ふつうって、なんだろう?」は、8月6日(金) 20時からオンラインで開催です。

「ふつうと向き合う」をテーマに、世の中の「ふつう」とどう付き合っていくか。付き合っていけないときや、疑問に思うときはどうしたら良いのか。

みんなが知ってる芸能人、スポーツ選手の方をモデルに、考えていきたいと思います。




どうぞ、お楽しみに〜。


(スマ大スタッフ:うえ)

bottom of page