【インタビュー】vol.4 人と出会い、学び合う。「サードプレイス」としてのカラスマ大学。|山植剛さん
- 京都カラスマ大学

- 11月10日
- 読了時間: 6分
「京都カラスマ大学って、どんな人たちが運営しているの?」そんな声にお応えして、スタッフインタビューをお届けします。社会人も主婦も(本物の)大学生も、全員ボランティア。自分のできることを少しずつ持ち寄って、ゆるやかで小さいけれど、とてもまじめに活動しています。
生徒として授業に参加して運営側にも興味を持った人や、ボランティアスタッフをやってみたいけどもう少し勇気が欲しいなと思っている人も、ぜひじっくりと読んでください。
4人目は、山植剛さんをご紹介!

山植剛さん(ニックネーム:うえさん)
50代。京都在住。
3年間東京にいた時期を除けば、ずっと京都が私の拠点です。肩書きにはあまりこだわりがありません。カラスマ大学の名刺には、肩書きを入れるスペースに、ビールを持って乾杯しているイラストを入れました。人と出会うことが好きなので、そのことが伝わればいいなと思います。休日は、さまざまなボランティア活動に参加しています。京都や滋賀のイベントに毎週のように顔を出し、多い日は1日に2~3ヶ所まわることもあります。
授業の準備を手伝っていたら、いつの間にかスタッフに。
ーーカラスマ大学に参加したきっかけや、関わり続ける想いを教えてください。
「初めてカラスマ大学の授業「キモノで2割マシの法則?~着物初心者のはじめの第一歩!~」に生徒として参加した際に、早く着きすぎてしまって準備を手伝っていた ら、『スタッフやってみませんか』と誘ってもらいました。
その頃はまだ他のボランティア活動には参加していなかったので、興味あることに挑戦してみようと、即答で『やります!』と答えちゃいましたね。たしかカラスマ大学が3年目くらいの時のことです。
それから関わり続けているのは、やっぱり楽しかったからです。スタッフに世代の近い人が多かったのもよかったのかな。会社勤めをしていると普段あまり接点のないフリーランスの方や、イベントを主催されている方と話ができて、新鮮に感じることばかりでした。
そのうち、カラスマ大学が、僕にとっての『サードプレイス(※注)』になっていきました。当時は毎週のようにスタッフミーティングがあったので、いつの間にか参加するのが当たり前になっていたようなところもありますが(笑)。
今は、自分ばかりが前に出るのではなく、次の世代の子たちに譲っていきたいという気持ちが強いです。大学生と話すと、自分が知らなかったことを知れて面白いんですよ。学生にとっても、大学やバイト先とは違った形で大人と関われる、よい機会になっているんじゃないですかね」
※注:サードプレイス(第三の場所):
自宅、学校、職場とは別に存在する、居心地のいい居場所のこと。ストレスの多い現代社会において、ストレスから解放され憩うことのできる場所の重要性をアメリカの都市社会学者レイ・オルデンバーグが説き、注目されるようになった。
ーーこれまで参加した授業で、印象に残っている授業はなんですか。
「特に好きだったのは、体験型の授業ですね。タップダンスや盆栽、街歩きの授業が面白くて印象に残っています。ただ座って話を聞くよりも、体を動かしながら学ぶ授業が好きです。授業の最後に参加した方それぞれの感想を聞いて、『そういう考えもあるのか』と思うこともありました。学び合いの場ならではの体験だなと感じています。
音楽系の授業も好きですね。ある先生が『日本では歌とダンスと演奏を全部バラバラにやるけど、海外ではそれらを一緒に、歌いながら、弾きながら、踊りながらやる』とおっしゃっていて、『あれ?僕たちが受けてきた日本の音楽の授業、ちょっとまずいんじゃないの?』と思ったことを覚えています。
合唱みたいに直立不動で立っているだけではなく、ゴスペルのように、もっとグルーヴを感じて動きながら歌う方がずっといいんじゃないかなって。音楽って楽しいものなのに、日本の義務教育の授業では、もしかしたら十分楽しめていないのかもな、と考えたりしました」
多様性を受け止める、好きなことを否定されない空気感が魅力。
ーーカラスマ大学の魅力を、あなたの言葉で教えてください。
「先生たちご自身が、自分の好きなことをやり続けている方が多いことです。好きな人から見た視点って、僕にはない見方だから『面白い』って感じるんですよね。タップダンスとか盆栽とか、普段やることがないようなことでも、関わってみるきっかけになります。

好きなことを否定されない雰囲気がすごくいいですね。
大人になると周りの反応に合わせて、好きなことについて説明することを諦めてしまうことがありますが、カラスマ大学のみんなは理解しようとしてくれるから、話すモチベーションが下がりません。
今の時代、学び方も多様になってきているし、個人の意見を尊重し、多様性も認められるようになってきているので、カラスマ大学の雰囲気は、すごく時代に合っているような気がします。そういう、誰にとってもフラットな場って、ますます大事ですよね」
聞き手・文章:熊沢紗世
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